野鳥図鑑

ハシブトガラス


観察時期:
留鳥
生息環境:
どこにでも生息する。
国内分布:
全国
類似種:
ハシボソカラスは、嘴はやや細く体も小さい。

行動・生態

採餌:
雑食性だが動物質が多い。
飛翔:
やや早い羽ばたきで直線的に飛ぶが、滑翔もする。
鳴き声:
「カーカー」
繁殖:
林、神社の森、最近では街路樹でも繁殖している。
出現月:
年中

観察状況

ほぼ全域の森林を主に生息し、海岸沿いや果樹園などでも観察される。秋には群れを成しハシボソカラスとの混群も形成する。ハシボソカラスが「山の神の使い」だったのに比べ、本種は糞カラスと呼ばれていたらしい。本来は森林性のカラスでハシボソよりも奥山に棲んでいた。強靭な嘴は実は肉を食べるにも好都合で雑食性だが動物質の餌が大半を占める。現在、都市で問題になっているのは、ハシブトカラスだがうまく街に適応できたせいであろう。ハシブトとハシボソではハシブトのほうが強く、ハシボソカラスはハシボソカラスに襲われることもある。もちろん他の鳥も襲う。

識別ワンポイント

カーカーと澄んだ声で鳴き、大きな嘴と出っ張った額である。