野鳥図鑑

モズ


観察時期:
留鳥又は漂鳥
生息環境:
平地から山地の林、高原、公園等
国内分布:
全国
類似種:
アカモズは夏鳥で額と下面が白っぽい。雄の翼の白斑はなく、雌のうろこ模様もない。

行動・生態

採餌:
昆虫、爬虫類、小鳥も襲う。
飛翔:
直線的に飛ぶ、羽ばたきは速い、餌を捕るときは杭等の上から飛び降りる感じで突っ込む。
鳴き声:
「キュン、キュン」という鳴き声に他の鳥の鳴き真似を取り混ぜた囀りをする。「キチキチキチキチ」とも鳴く。
繁殖:
山地で繁殖する。
出現月:
年中

観察状況

留鳥であるが、繁殖期と非繁殖期では移動があり、繁殖期は山地に移動している。そのため繁殖期の観察記録はない。春先にはつがいで行動する様子が観察される。秋になると「モズの高鳴き」と呼ばれる鳴き方をし、秋の訪れを感じる。これは非繁殖期は雌雄それぞれが縄張りを持つためで、そのために鳴いている。よく鳴き真似をする鳥で弓削ではカワラヒワやヒヨドリの真似を聞くことがある。「はやにえ」という習性があり、狩りの獲物を枝先に刺すことがある。理由は諸説入り混じりまだ結論は出ていない。モズだけの学会(国際モズ類シンポジウム)もあるほど不思議な野鳥である。

識別ワンポイント

茶褐色の鳥で、止まっているときは尾羽を回す習性がある。雌の胸から腹にかけてはウロコ模様がある。