野鳥図鑑
ウミネコ
- 観察時期:
- 留鳥又は漂鳥
- 生息環境:
- 沿岸・河口
- 国内分布:
- 全国、世界的にも極東に限られる。
- 類似種:
- カモメ類は大体どれも似ているが、本種は成鳥の場合、尾羽に黒い帯が入る。これはウミネコだけの特徴。又嘴の先端は赤く次に黒い部分がくる。
行動・生態
- 採餌:
- 魚を主食とするが、ゴカイ、甲殻類なども食べ、放置した釣り針の被害に遭う。
- 飛翔:
- ひらりひらりという感じで飛ぶ。
- 鳴き声:
- 「ニャーオ」「クァーオ」とネコに似ているということからこの名が付いた。
- 繁殖:
- 町内では繁殖記録はない。
- 出現月:
- 1月・8月・9月・10月・11月・12月
観察状況
町内では、冬期に個体数が増加するが、8月から周辺で観察される。従ってこの地域では漂鳥といえよう。弓削瀬戸を往来する姿が多く観察できる。本種は国内で繁殖するカモメで、しかも世界中でアジア極東部にしか生息しない世界的には珍しい部類に入るカモメである。繁殖はコロニーと呼ばれる繁殖地で繁殖するが、夏に観察できるカモメは本種のみであるので、識別に迷うことはあまりない。
識別ワンポイント
嘴先端が赤く、成鳥ならば尾にバンドがある。日本の成鳥のカモメで尾にバンドがあるのは本種のみである。