野鳥図鑑
オシドリ
- 観察時期:
- 冬鳥
- 生息環境:
- 山地の渓流、湖、池、ダム等
- 国内分布:
- 全国
- 類似種:
- 雄の美しい色彩は他にはいない。
行動・生態
- 採餌:
- 水草や植物の種子、穀物などを食べる。
- 飛翔:
- 頸をまっすぐに伸ばしてお尻を重たそうにして飛ぶ。
- 鳴き声:
- 「ケェー、クァッ」と鳴く。
- 繁殖:
- 繁殖期は5~6月頃で、水辺近くの森林で繁殖する。
- 出現月:
- 1月・2月・3月
観察状況
体長45cmほどで、カラスとハトの中間の大きさで、繁殖期の雄は嘴のピンク、目の上から冠羽にかけての白、頸にある長い茶色の羽、暗青色の胸、橙色の翼、翼の風切羽が変形した「銀杏羽」など非常に特徴的な羽色をしている。少数がため池に入る事がある、海上で観察されることはなく、島嶼部では少ない。
識別ワンポイント
雌は全体的に灰褐色で、眼の周りに白いアイリングがあり、目の後ろに白い線が続く、雄は非繁殖期に雌とよく似た羽色になるが、嘴のピンクが残るので区別できる。雄・雌とも腹は白く、脚は黄色をしている。オシドリは仲のいい夫婦の象徴として扱われ「オシドリ夫婦」という言葉もあるほどだが、子育ては他のカモ類と同じ雌が行い、繁殖期ごとに別の相手と結ばれる。